現在、介護業界は大きな問題に直面しています。
その問題とは、直前に迫った2025年問題への対応です。
2025年問題とは、人口800万人を抱える団塊の世代と呼ばれる世代が2025年に後期高齢者となることによって生じる様々な社会的諸問題を指します。
この団塊の世代が後期高齢者となると、日本人口の4～5人に1人は後期高齢者となるのです。
2025年問題で介護業界に非常に大きな影響をもたらす点として、高齢者が激増する一方で、少子化により高齢者を支えていく労働人口は減っている点が挙げられます。
ただでさえ介護業界は人手不足に悩まされている現状であるのに、高齢者という需要がどんどん増えていくのに、労働人口という供給が減少しているので、喫緊の問題解決が必要なのです。
この問題解決の糸口として重視すべき点は、介護業務の効率化です。
介護業界において慢性的な人手不足に悩まされる原因として、現場の介護職員の負担が非常に大きい点が挙げられます。
介護業界は離職率が高いことが大きな問題となっていますが、そのため常に人員確保に奔走しなければならず、その間は少ない人員で仕事を回さざるを得ず、業務負担がダイレクトに現場職員にのしかかるのです。
そのため新しく人が入ってきてもその負担に耐え切れず、離職につながってしまうという負のスパイラルが起きています。
この負のスパイラルを断ち切るためには、現場負担を軽減させる業務効率化が必須なのです。